昼過ぎに起きてシャワーを浴び、メシ食ってだらだらした後、体の中のいけない物を外に出そうと思いトイレ(ユニットバス)に入ると、扉の辺りに黒い粉末が目についた。これが白い粉末だったらただちに警察を呼んで炭疽菌の検査をされなければいけないところだが、こいつは黒である。どっちかっつーとGKDの出動である。どっちかっつーとってのがもううんざりしている証拠だが。
ドアのカビが何かのはずみで落ちたようにも見えるが、それにしては不自然な広がり方だ。これってヤツらのうんち? さっきシャワーを浴びた時には気付かなかったが、きっとその前からあったんだろう。でもホイホイの中に断末魔の一発として毎度垂れ流されているヤツとはちょっと違い、粒が細かい。量も多めだし。
とりあえず便所紙(お上品に言うとトイレットペーパー)でさらってみる。やっぱり謎である。先月洗面台に発生した謎の黒い付着物といい、今度のこれといい、この部屋は呪われてるんですか? こんなに健気(けなげ)に正直に生きている(仕事の遅刻を数分ごまかすが)青年がなぜ毎年毎年こんな目に会わねばいかんのですか? 神様ほんとにいるのなら、この世にゃ悲しみ多すぎる。この世にゃゴキブリ多すぎる。手拍子シャンシャン、踊りゃんせと歌ったのはたしか上々颱風でなく、俺の勝手な替え歌である。
「あ゛〜〜〜きっとまたいるんだよ〜〜〜」と顔をしかめながらホイホイのチェックをするが、今のところその姿は見られない。ホイホイに捕まっていたらいたで非常にイヤだけど、まだどっかに隠れているのはもっとイヤである。
窓も閉めてあるし、あちこち塞いである。それなのになんでこうも出るのだろう。しかもこの時期である。もう秋だよ。たしかに思ったよりあったかい気はするけど、十分ヤツらの動きが鈍くなる頃じゃないのか? 困ったな…。
さて、対策だけど、だいたいうちの部屋は狭いくせに物が異常に多いのだ。パソコン、音楽という場所を取りそうな趣味をいくつも持っているせいもあろうが、ついつい物を買ってしまう悪癖を持っているのがいけない。しかもなかなかもったいなくて捨てられなかったり。でもこのままじゃいけないのは百も承知である。
よっしゃ! ここは一つ物を捨てましょう。もうなりふりかまっていらんない。いや、なりふりをかまっていたわけじゃないんだけどさ。まず古雑誌をリサイクルに出しましょう。あと、よけいなチラシとか空き箱とか、いろいろ捨てましょう。
結構幅取ってるのがビデオテープね。DVDビデオレコーダーを買ってそれにダビングした後に処分するつもりだったのだが、無駄遣いのせいで買える見込みがない。捨てるわけにもいかないからあまり見ないのを中心に箱の中にしまってしまおうか。
CDも多いんだよね。これはどうしようもないかなぁ。焼くのに失敗したCDRぐらいはこりゃあ処分しないとね。でもポリカーボネートって環境ホルモン含んでいてあんまり捨てたくないんだよね。こんなこと言ってるから部屋が狭くなるんだな。ここは心を鬼にして捨てなきゃあいけないね。あぁ、地球に優しいGKDだったのに(そうだったのか?)。
ほんとにいるのかいないのか、いたとしたらあと何匹、どんだけの大きさのがいるのかわからないけど、とにかく部屋の中をきれいにするためにもGKDは日々奮闘するのでありました。
これをもって今年最後のGKDにしたいよねー。トホホ…