2001年7月14日(土)快晴

 クソがつくほど暑いのは相変わらず。雨が降らないのも相変わらず。
 あまりの暑さに、メシも食わずにビール2缶あけて寝たら、お腹を壊した。しゃがんで落ち着いていると、目の前の壁の上の方に動く小さな物体が。クモかゴキか?
 やがて体から不必要と判断された物を排出し終わった俺はその物体を見に行った。

 はい、ゴキでした。

 もう書くのもめんどくさいくらいな体長5mmのチビだった。

 トイレットペーパーの餌食にしようとしたら、壁から下に落ちて行方不明になった。一生の不覚! 最近だらだらしているせいか腰が痛いので、捜索作業もままならない。くやしいけれどあきらめよう。
 しばらくしていると、そこから近いところを再びこいつは這っていた。今度はガムテープを使い捕獲に成功。

 それにしてもほんとにどこから出るのだろう。玄関のドアの隙間等はスポンジで目貼りしてるので入りづらいはずなのだが。相変わらずわからんわからんのままクソ暑い日々は続いていくのでありました。ああ、海いきてぇ。

2001年7月16日(月)快晴

 クソがつくほど暑いのは相変わらず。雨が降らないのも相変わらず。

 夜、エアコン下、本棚の前のホイホイをチェックしたところ、体長5mm程度のチビがかかっていた。まだ出るだろうとは思っていたけど、実際に出るとやっぱりがっかりするね。

 ところで今日出たのと9日に出たのは、他の日に出たのと違って体が丸っこいのだ。種類が違うのか、それともどちらかがより成長したものなのか?まさか思ったより大量に侵入して来ていて、うちの中で成長してるんじゃあるめぇな? できるだけ食器なんかも使った後洗うようにしているが、気がつかないうちにそゆとこにたかっては栄養を補給してるんじゃあるめぇな? いずれにしても恐怖だ。

 このところ新たなる作戦を二つばかり考えている。
 一つはU作戦。食虫植物ウツボカヅラかなんかを買って来て、そいつにゴキブリを捕獲させてはどうかと思っているのだ。まあウツボカヅラじゃなくてもいいんだけど、なんとなく壷の中に落として消化してしまうところなんかがSFっぽかったり、子供の頃読んだ山川惣一の「少年王者」に出て来たモンスター・ツリーみたいで面白そうだなーと思っただけなのだが。どうだ、これは他のどのアンチゴキサイトでも書かれていないだろう、わっはっは。
 でも食虫植物は熱帯産がほとんどなので、冬に10度以下になる日本の気候ではどれも育てるのが難しいのだそうだ。おまけに狭い部屋がこれ以上狭くなってしまっては困る。よって掛け声だけで企画倒れ。

 もう一つはより現実的な方法。G作戦とでも呼ぼうか。なんてこたぁない、本当にエアコンの裏から出て来るのなら、壁とエアコンカバーとの隙間をガムテープで塞いでしまえば理論上出て来られまいというだけの事だ。根本的に退治しなくてもいいから、とにかく部屋の中に出て来なけりゃいいという、実にGKD的な作戦であるな。
 そんな簡単な事なら最初にやれと言う意見もあるだろうが、こんなにあちこち塞いでも出るだなんて思わねぇもん。それにエアコンの左端の方は壁に密着しているため、ガムテープが貼りづらく、うまく出来そうになかったから気がひけてたのだ。完璧にやらないとこういうのは意味ないからね。でも最終手段として今回は強引に貼ってみようと思う。

 現在日付けも変わって7/17(火)1:10だ。思い立ったが吉日。今からG作戦を決行する! あ〜あ、31歳の誕生日に何をやってんだろね、俺は。まあいいか、日付けも変わってるし。
 戦いのBGMとしてかけるCDはワーグナーの「ワルキューレの騎行」…ではなく「ムトゥ・踊るマハラジャ」の主題歌「オルバン・オルバン(主はこの世にただ一人)」だ!

 さあ、今終わりました。1:31。「主はこの世にただ一人」の途中から始めて「この命は謎解きか?」が終わるまでの実に短い時間だった。エアコン裏から出ている配線の辺りもきちんと処理したので、理論上完全にエアコン裏からの侵入は出来なくなった。左端のやりづらそうな所もまあ、なんとか塞ぐ事はできた。エアコンクリーナーを使う時はまたはがさなきゃいけないのが大変だけどね。
 デジカメでもあれば具体的に画像入りで紹介できるんだけど、そんなもなぁ持ってないし、絵を描くのもめんどいので言葉だけで当面我慢してつかぁさい。
 すでに部屋に侵入しているのが数匹いるだろうから、すぐに見かける数がゼロになることはないだろうが、でかいのはもちろん、チビゴキはおろか、クモ君、ワラジムシ君もでなくなるか、数がぐんと減ると思われる。
 これでもまったく効果が挙がらないようなら、もっと別なところに致命的な侵入経路があると考えるしかない!

 どこぞのサイトでここGKDの事を「ここまで徹底するバイタリティはどこから来るものなのか?」て書いていたのを読んだ。ここまでやったら絶対侵入経路をつきとめて部屋から駆逐してやる! という意地もあるし、ある種ゲーム感覚でもあるよね。
「メンタルヘルス」のコーナーでいつか書こうと思うけど、嫌な事は早いうちに遊び感覚に昇華しちゃった方がいいんだ。高校の頃は気に入らない教師なんかにバカバカしいあだ名を付けて、友達と一緒になってからかったもんだっけ。たしかに嫌な事にかわりないのだから昇華するのはなかなか難しいと思うが、こうしてサイトなどで公開して他人に見てもらい、メールなんかももらったりするとより昇華しやすくなる。
 他のゴキブリ駆逐系サイトが、どこも似たように恐怖の体験を滑稽な言葉に包んで書き記しているのも、絶対同じ理由だと思うよ。

2001年7月26日(木)晴

 ここ数日夕立ちの雷雨があったりしてちょっとは涼しくなっていていい感じ。
 オペレーションG以降、無気味な黒い影は現れなかった。毎年の事であるからこれで終わりになるとは思ってはいなかったが、これで終わりになるといいなとは思っていた。

 最近いつにもましていい加減な食生活を送っているため、精を付けようと思って今日は豚のホルモンを買ってきた。得意のホルモン焼きだ。
 そいつを食った後、部屋に充満した煙りや臭いを逃がすべく、窓を網戸にしていた。さあ、もうおわかりですね? 窓に近い流しの所に体長1cm弱のチビが出たのでした。そいつはここんとこよく見かけるちょっとデブタイプ。単なる成長したヤツだとは思うけど。動かずじっとしていたのでさっそくガムテープの餌食としました。
 やっぱりホルモン焼きの臭いに釣られて網戸の隙間から侵入してきたと考えるのが妥当か? いやはや油断も隙もありゃしませんなぁ。