愛と感動の闘病記《最後の一葉》
退院数年後
２００４年９月
まあ、簡化太極拳はかなりさぼっていたわけなんだけど…。柔軟体操は５～６月にかなりやった。多少は腰痛にも効果あったけど、やっぱりそれだけじゃダメみたいね。
外の道路でやってたんだけど、７月に入ると今年の猛暑のためにアスファルトが熱すぎてできなかった。
８月末より太極拳の一日講習会に通い出す。１日に６時間ぐらいやるの。套路（型）だけだけど、足は筋肉痛になるし、腹筋・背筋にも影響するため、腰痛にもいいみたい。実際、痛みはだいぶ引いたもんね。
で、10月からその太極拳の団体様に入会して、毎週練習するつもり。言っとくけどちゃんとした武術としての太極拳を教えてる団体だから、練習は想像より大変ですよ。先生とか会員さんとかいい人が多そうだけど。まあ普通に健康法としての太極拳も、ちゃんとした健身効果を得たいなら、少しきつめにやらないといけないんだけどね。健康に王道なしですな。
２００４年１１月
10月より太極拳の団体に入会し、練習を始める。
腰痛に対しての効果はまだはっきりわからない。しかし準備運動としてストレッチをしたりするのも含めて体にはいいはずだ。毎日練習してるわけじゃないけどね。
朝目覚めた時なんかに腰の重だるさを感じる。無理な体勢をするとぎっくり腰になりそうになるのも以前と変わらない。
ところで太極拳の練習時、久しぶりに体育館の畳の上ででんぐり返しをしてみたのだが、うまくできなかった。学生時代はきれいにできたのに。腰が痛いので、それが怖くて動きが硬くなっている気もするが、それ以前に、立ってるだけならいいけど、寝たり起きたりの際に腰を使うので、前転した後にうまく起きられない感じなのだ。やっぱり腹筋、背筋を鍛えなきゃダメかな。
２００５年４月
事情により東京から、栃木県の実家に戻る。まだ腰の方は時々少し痛む。
引っ越しは友達に手伝ってもらって自分でやったのだが、それで腰がいっそう痛むということはなかった。
太極拳、および柔軟体操の方は少しずつ続けている。太極拳のやり方がいけないのか、長いこと立っていると膝がかなり痛くなってしまっている。
２００５年９月
事情でまだ仕事をせずに家事を手伝っている。部屋でゴロゴロ休んでいることも多いせいか、８月ぐらいから腰の痛みがかなり良くなってきている。
それまでは腹筋するように起き上がると、腰にズキンと響いていたのだが、最近はそれがない。 職場でイスにもたれて座っていたのがいけなかったのかも知れない。
同様に、それまでかなり無理があった立って背中を反らせたり、ラジオ体操のねん転のような運動がだいぶ楽にできるようになった。
太極拳もサボリ気味のためか、膝の痛みもなくなった。今までやり方が悪かったのか、それともある程度は通過儀礼のようなものなのか…。
２００７年５月
事情により、いまだに定職についていない。あ、でもニートじゃないのよ、ニートじゃ。親父の介護で年末とか大変だったんだから。
その介護のおかげでまた腰を少し痛めてしまった。車いすに座らせたり、イスから立たせたりするので親父を持ち上げるのがいけなかったのだ。痛めたと言っても、かつてのヘルニアほどはひどくはなかったけど。
その後、湿布なんか貼って良くなってきたんだけど、久しぶりの太極拳の練習の準備運動中、足を伸ばして前屈したらいきなり腰が「ピキ！」っていって痛くなっちまったよ。 まあそれでも腰をごまかしごまかし６時間練習したんだけど、それからまたしばらく痛かったずらよ。
しばらくは安静にして、一週間ぐらいしてから柔軟とナワトビしたらかなり軽快したよ。痛めた直後はともかく、しばらくしたらやっぱり体を動かさないとね。腰も固まっちゃう。
２００９年９月
腹筋／背筋運動をあまりやっていないためか、いまだに時々腰が痛くなることがある。クシャミするのも怖いしさ。そんなときは腰を回す運動をしたり、湿布を貼ってやり過ごしている。
ときどき思い立ったようにトレーニングやストレッチをするのだが、そうした後は腰が軽くなるね。やっぱり定期的にキチンと運動して腰を強化し、体もやわらかくしなきゃダメだね。
トレーニングするときはイチ！ ニ！ というように反動を付けるのでなく、ゆっくり無理のない範囲でやらないとかえって悪化させてしまうと思う。くわばらくわばらくわばたおはら。
２０１０年３月 その１
時々やってくる弱い痛みと付き合いながら暮らしている。
このところひどい鼻炎にかかってなんもやる気がせずに数日間寝っぱなしでいた。ようやく久しぶりに起き、掃除をしようと掃除機を持った瞬間、
ベリベリベリベリ！
という感覚が腰に走り、力が抜けて座り込んでしまった。寝ていて弱った腰をいきなり使ったんで耐えられなくなったんだね。
噂に聞くぎっくり腰かと思ったけど、まったく動けないほどの痛みはない。それでも体を前に倒すと痛みがある。
翌日さっそく整形外科で調べてもらった。
久しぶりに腰のレントゲンを撮ったが、手術した部分の椎間板が正常なものの半分くらいの厚さにつぶれていた。手術で中から飛び出していた随核を取ったのだからその分つぶれてしまったのだそうだ。手術も善し悪しですな。
その影響もあるのだろう、少し背骨の一部が変形しているのだそうだ。長く続く弱い腰痛はそれのせいもあったんだな。
痛み止めの飲み薬と湿布薬をもらい、しばらくリハビリに通うことになった。
リハビリは電気で腰を揉みほぐす治療と、腰回りをゆるめるための弱いけん引だ。いきなり大きな効果があるというわけではないが、なるほど腰がゆるむ感じで少しずつ痛みが楽になっているようだ。
ある程度痛みが引いたところでここにも書いた腰痛体操を再開したところ、なかなか調子が良くなってきた。体操はあんまり無理できないから少しずつやってるけど。
２０１０年３月 その２
腰を痛めた翌週に、俺の所属する太極拳の団体の講習会があったんだわ。
リハビリと痛み止めの薬で多少は痛みが軽くなったものの、長時間（都合６時間にわたる）の練習はダメかと思ってたんだけど、どうしても行きたかったんで、悪化することを覚悟して、サポーター巻いて栃木から東京まで行ってきたんだわ。
今年に入ってから一人でも少しずつ練習してたせいもあるんだろうけど、やっててもずいぶん楽でね。終わる頃には腰の痛みがぜんっぜんなくなっちゃったよ。自分でもびっくりするくらいに。
始まる前に入念に腰痛体操とかやって体をほぐしておいたし、武術という“ムダのない動きを追求”しているものを、“師匠の指導のもとに正しくおこなった”ために、痛みの物質が分解されたり、硬くなっていた部位がほぐれてくれたのかもね。
もちろん、整形外科から出してもらった痛み止めの薬、リハビリも功を奏しているんだと思うけど。いろいろやったことによる相乗効果があったんだろうね。
やっぱり太極拳なんかに限らず、無理のない範囲で体を動かすことで、リハビリやケガの予防になるんだなーということをあらためて実感したよ。
まあ、６時間も太極拳やってくると、足は筋肉痛になったけど（笑）。でも腰痛と違って心地よい痛み。
