治療方法
硬膜外腔神経ブロック注射
単に神経ブロック注射ともいう。
脊髄とクモ膜を包んでいる硬膜という膜の外側の空間（硬膜外腔／こうまくがいくう）に、痛み止めの麻酔や、炎症を抑えるステロイド剤を注射し、神経による痛みの伝達を阻止（ブロック）する措置。
うまく効けば２～３週間は痛みが楽になり、その後何回かの同じ注射で、注射しなくても痛みが減るようになる。
椎間板ヘルニアが引っ込むわけではないので根本治療にはならないが、８割方の患者はこの治療で対処している。
副作用として、他の神経伝達も阻止されるため、尿意や足の動きが弱くなることもあるようだが、俺は大丈夫だった。
腰の中深くまで刺すために針は結構太くてしっかりしている。そのまま刺しては痛いので、あらかじめ麻酔の注射を打ってからブロック注射を打つことになる。刺している最中に腰に押し込まれている感覚があった。
費用は、俺の場合１回約2000円だった（社会保険適用）。
ちなみに注射するときに患者は横向きに寝る。上のイラストは描き間違いなので後で直します（笑）
腰椎の断面図
脊髄を包んでいる硬膜の外側のわずかな空間が硬膜外腔だ。ここに背中側（図の上のほう）から注射針を刺し、椎間板（および中から出てきた随核）による圧迫で傷んだ脊髄の神経根に対して麻酔薬やステロイド薬を注射するのだ。
間違うと脊髄を傷つけてしまうからちょっと怖い。通常麻酔科のお医者さんがやってくれるようだ。
