愛と感動の闘病記《最後の一葉》
退院直後
２００２年３月２２日（金）〜
入院中の規則正しい生活に慣れてしまったため、７時には目が覚め、９時には眠くなる。おかげで空耳アワーを見忘れた。
食事だけは自分で用意しなければいけないので一気に不規則に戻ったけどね。
しばらくは、夜寝ているといまだ病院のベッドにいるような錯覚をおぼえる。誰かに見守ってもらってるという安心感であり、決して悪い意味ではない。
３月２５日（月）
欠勤中の給料が欠勤４日目以降から６割保証されるという制度を使うため、診断書を書いてもらおうと病院へ。
でもまだ欠勤中で職場復帰日が確定していないからということで、職場復帰後にあらためて来院して欲しいとのこと。
座薬をナースステーションに預けていたことを思い出し、５階のナースステーションに行って返してもらう。退院時に挨拶できなかった看護婦さんがいたので挨拶してきた。その人も退院を喜んでくれたのでうれしかった。
３月３１日（日）
今週木曜から職場復帰のため、時々体慣らしがてら街に出ている。
しかし今日は新宿のゲーセンでバーチャファイター４をやってる時からなんだか熱っぽい感じがしていた。家に帰り体温を計ると37.4℃もあった。頭痛はないが寒気と関節の痛みを覚えて速攻で寝る。
でもこういう時に限ってなかなか寝つかれなかったりするんだよね。
結局体温は最高37.8℃にまで上昇。
４月１日（月）〜４月３日（水）
四月馬鹿なのにまだ熱引かず。バファリンを２度飲む。飲んだその時だけ熱が下がるも、しばらくするとまた37℃以上になる。また最高37.8℃ぐらいまで行く。多少の寒気もあるため出歩く気が起きず、買っておいた牛乳やジュースで腹を満たす。
２日になると熱は少し引いてきたが、昨日しこたま飲んだ食物繊維ジュースがいけなかったのか、朝から激しい下痢。木曜から出勤だというのに。夜、ようやく起きだして軽い食事を取る。
３日、自宅療養最後の日。昨日ほどでないがやはり熱と下痢。下痢は正露丸で対処。原因はやっぱり食物繊維ジュースらしい。箱の横に「摂取目安量：１日200cc程度」とある。俺、600ccぐらいがぶ飲みしてた。
夜までになんとか体調を回復させるが、体が疲れている。おまけに寝つかれない。
４月４日（木）
久々の出勤。職場に俺の席はまだあった。よかった。でもゆうべ寝つかれなかったから眠いし、目も疲れた。コルセットを巻いているのも苦しくて大変だ。
足は痛くないけど、靴を履いて歩くと若干しびれてるような感覚がある。しかし、これはじきに良くなるだろう。
腰の手術痕も痛くはないが、体勢によってはつっぱらかった感じがするし、コルセットを長い間付けた後は体が硬くなっているのか、時々背中がつる、もしくはぎっくり腰になりそうな感じを覚える。こりゃあ気をつけないと。
コルセットが取れたら腹筋・背筋強化と柔軟体操しなくっちゃ。
４月１５日（月）
腰の調子、足の調子、手術痕の調子はなかなかいい。
でも入院中に左肩に打った筋肉注射がいまだにしこりみたいな感じになって、横を向いて寝る時に嫌な感じを残している。決して痛いわけじゃないんだけどね。
欠勤中の給料の６割を支給してくれる制度の書類の記入を病院に頼んだっきり、取りに行くのを忘れている。早く手続きしなくちゃ。
４月２３日（火）
退院後約1ヶ月たったので、言われたとおり病院に行ってくる。
仕事を午後休んだのにも関わらず、診察というか、問診は２分で終わる。
痛みはないか、しびれはないか、突っ張るような感じはないかを聞かれ、すべてＮＯと答える。
コルセットはもう外していい。腰痛体操のような軽い運動からなら運動してもいい。軽く走ったり、普通の運動はあと一ヶ月後ぐらいからならやってもいいとのこと。
７月１８日 いろいろ返ってくる
請求した高額医療費補助やコルセット代の８割、療養４日目以降の給料の６割がまとめて振り込まれた。ちょっとリッチな気分になるが、親に30万も借りたのだし、いい気になっちゃいけない。
２００３年２月
確定申告の時期である。
医療費控除が受けられるはずなので、派遣会社に提出していた入院費の請求書（原本）と、コルセット代金の領収書（コピー）を返してもらう。
その他の、ブロック注射や診察の際にかかったレシートはうっかり捨ててしまったのが残念。
７月にかなりの額を返してもらった上に、医療費控除がどこまで受けられるのかは不明。
３月 確定申告してきた
まず入院医療費については医療費控除の対象になった。
コルセット代については、領収書がコピーだということで認められなかった。コピーでなければ当然認められたのだが、これは８割が返ってくる処理のために提出してしまっているので、今さらどうにもならない。
何か方法もあると思うのだが、還付金額も少ないのであきらめることにした。また仕事休んで税務署に行くのも面倒だしね。
高額医療費補助などでもらった金額も申請したような気がしたけど、忘れてしまった。書類が出てきたら書き加えることにする。
たしか派遣会社の方でも年末調整はしてくれていたと思うのだが（いくら還付されたのか、とんと記憶にないのだが）、今回の確定申告により、さらに微々たる金額が返ってきた。
４月〜５月
職場でデスクワークばかりやってるせいで、運動不足となり、また腰の調子が思わしくなくなってきた。
湯治のつもりで奥多摩の簡単な温泉に日帰りで行ってくるが、坂道を登るのが結構しんどくて、帰宅後かえって腰が痛くなってしまった。
そこで、以前やっていた簡化二十四式太極拳や、柔軟体操などを再開した。サボらずに続けられるよう、目標は一日10分間。さすがに腰がほぐれると痛みがなくなる。汗かくと気持ちいいし。
ついでに忌野清志郎にあやかってせんねん灸を試してみた。腰痛のツボに試したところ、施灸後すぐに痛みが軽減したのには驚いた。実家の母親も同様。なかなか東洋医学はあなどれない。
お灸というのは、軽いヤケド症状を起こすことによって、体内の免疫力・自然治癒力を高めるのだそうだ。
