APPLE ][、Commodore64版

アメリカの老舗ソフトハウスSierra On Line社から発売する契約が結ばれ、現在移植中であると、月刊LOGiN（アスキー）1985年5月号に載っていた。
記事には1985年3月半ばに発売されると書いてあるので、執筆時点ではもう発売直前だったようだ。

開発中の画面写真も載っていて、アメリカ向けに描き直された、ちょっとおどろおどろしいキャラクターのグラフィックなどが印象に残っている。
当時、日本のパソコンゲームがアメリカのパソコンに移植されることはなかったので、初の快挙となるはずだったが、これも続報が載らなくなり、フェードアウトした。発売されたという話を聞かなかったので、どのような理由かはわからないが発売中止になったのだろう。

もし発売されたとしても、複雑で難解なゲームを好む（らしい）アメリカ人に受けたかどうかは疑問だが。

APPLE ][版キャラクター（開発中）


左：開発用につき、武器と鎧はとても大きい。
中：これも開発用。髪形はちょっとパンクっぽい。
右：キャラクター作成画面。基本操作は日本版と一緒。開発中のためか、頭部のグラフィック・パターンが少なくなっている。

APPLE ][版ゲーム画面（開発中）

左：ARMOR（鎧店）に入った所。
中：WEAPONS（武器店）に入った所。
右：迷路の中。緑色の壁がドアかと思われる。

APPLE ][版モンスター（開発中）

アメリカ人向けにデザインしたのでなかなかオドロオドロしい。デザイナーはアメリカ人のデザイナー（シェラ・オンライン社のアドベンチャーゲームや、Ultima IIのデザインも手がけたジェラルド・Ｅ・ムーア氏）による。

左からおそらく「Lion（もしくはWirkatか？）」「Ogre」「Slime」「Hobgob」「Ghost」「Demon」。

Commodore64版画面（開発中）

左：キャラクター作成画面
中：SHIELDS（楯店）に入った所。
右：迷路の中。配色は日本版とほぼ同じようだ。

Commodore64版はAPPLE ][版に比べ、キャラクターがより筋骨隆々になっている。
Commodore64版の方がAPPLE ][版に比べて若干グラフィックがきれい。16色ぐらい出せたんだっけ？